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,.-‐-、 / \ / \ / ______ 、____ _/‐'''"" ̄ `ヽ / 〉 く _,, -‐''7" ̄ ̄`"'''iヽ、_/ `y'´ / -i‐‐/ ハ T i ! | i /ィ-=!、/ !ィ=!、/! | ,.ヘ i ハ/!ハ、_ン '┘ !ハ|ヘ ,.' ,ヘ i /!ハ"" __ " ハ |. ト, / / `ヽ、__,' !/| !>.、,,_`´,.イ' !|/ ハ / ,' i / /_.レ' ヽ、」/. i.Yト、 / ', / ! ハ / ,.' ./ .「`>o '| !イ ! ! i ,' く\/ /.'Y」 '!」! ./,ヘ! | i ', ! /ヽ、\___!/ ! 'レi´ ', | ハ ', !/ '.7ー'! ! ,.イ ,! / i ! く \ // `7ー=='==-iヽ / /、! ! .トヘ,(\ 'ー-7 / i ! .ハ /Jノ| ノ | ヽし '7. / ! .! ',ハ ハ| / i | ,.く / / | .〉,/ !ノ ヽiヽ、ハ / 〈 \ / ! | // レ' 、 `'ー─--'-----─'-'/i !、__ン'`'''''─------─'''´'ー'┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 種族:リリーホワイト ♀ 性格:理知 LV8 HP:90/90 MP:8/8 こうげき B- ぼうぎょ D+ すばやさ A- かしこさ B せいしん C+【スキルブロック】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ Block:3/5 ・ホーリーパワーⅠ ・シューティングⅠ ・スプリングヴェール【特技】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ ■マイナーアクション特技■ ・聖光撃 消費:1MP 種別:補助動作 対象:自身 タイミング:マイナーアクション 効果:攻撃属性【光】/次のメジャーアクションの物理攻撃の属性を【光】に変更する ■メジャーアクション特技■ ・チャージショット 消費:1MP 種別:射撃 対象:敵単体 タイミング:メジャーアクション 効果:攻撃力+5% ・ルミナスフォール 消費:2MP・テンション1 種別:射撃 対象:敵全体 タイミング:メジャーアクション 効果:攻撃力+5%/威力-30%/属性【光】 ・ギラ 消費:2MP 種別:魔法 対象:敵全体 タイミング:メジャーアクション 効果:光ダメージ+7~10・威力-30%/ダメージ上限135【特性】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ ■攻撃系特性■ ・ホークアイⅠ 効果:物理命中率+10% ■防御系特性■ ・春風のダンス 効果:命中率低下時発動/回避率+【低下した命中率/2】┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛3886 名前: ◆yUdwdqm0Q6[] 投稿日:2013/06/10(月) 23 31 25 ID 8vxOyA1Q0 [109/115]┏━━━━━━━┓┃シューティングⅠ┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 種別:物理系Ⅰ 成長条件:シューティングⅠ/物理系Ⅰ×2/その他Ⅰ×3/その他Ⅱ以上×1┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【特技】 ・チャージショット 消費:1MP 種別:射撃 対象:敵単体 タイミング:メジャーアクション 効果:攻撃力+5% ・花吹雪※ 消費:2MP 種別:射撃 対象:敵単体ランダム×3 タイミング:メジャーアクション 効果:威力-30%×3・ランダム 【特性】 ・ホークアイⅠ 効果:物理命中率+10%┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛┏━━━━━━━┓┃ホーリーパワーⅠ┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 種別:複合系 成長条件:ホーリーパワーⅠ/物理系Ⅰ×1・魔法系Ⅰ×1/その他Ⅰ×3/その他Ⅱ以上×1┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【特技】 ・聖光撃 消費:1MP 種別:補助動作 対象:自身 タイミング:マイナーアクション 効果:攻撃属性【光】/次のメジャーアクションの物理攻撃の属性を【光】に変更する ・ギラ 消費:2MP 種別:魔法 対象:敵全体 タイミング:メジャーアクション 効果:光ダメージ+7~10・威力-30%/ダメージ上限135 【特性】 ・光ブレイク※ 効果:【光】属性威力+10%┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛┏━━━━━━━━┓┃スプリングヴェール┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 種別:複合系Ⅰ┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【特技】 ・ルミナスフォール 消費:2MP・テンション1 種別:射撃 対象:敵全体 タイミング:メジャーアクション 効果:攻撃力+5%/威力-30%/属性【光】 【特性】 ・春風のダンス 効果:命中率低下時発動/回避率+【低下した命中率/2】 ・レイニーシャイン※ 効果:攻撃属性【光】時ダメージ+【レベル/5(端数切り上げ)】┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
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《リリーホワイト》 No.1386 Character <第十五弾> GRAZE(2)/NODE(5)/COST(1) 種族:妖精 マナチャージ(1) (自動β): 〔このキャラクター〕がプレイされて場に出た場合、あなたは(1)支払ってもよい。支払った場合、目標の〔あなたの冥界にある種族:妖精を持つ必要ノードが5以下のキャラクターカード1枚〕をあなたの場にアクティブ状態で出してもよい。 攻撃力(4)/耐久力(4) 「来てくれて嬉しい!」 Illustration:リム コメント 3度めのリメイクとなる春妖精。小型ばかりであった彼女だが、今回は中型キャラクターとなった。 マナチャージ(1)を持つが必要ノードは5と重め。戦闘力も4/4でグレイズ2と物足りないので(自動β)目当てで使用することになるだろう。 (自動β)はプレイされて場に出た場合に1コストを払うことでノード5以下の種族:妖精1枚をアクティブ状態で冥界から場に出すことができるリアニメイト効果。妖精は低ノードのキャラクターがほとんどで、第十五弾現在この効果で出せない妖精は存在しない。 また、アクティブ状態で場に出るので相手の意表をついて攻撃することができる。防御キャラクターのいない隙にルナチャイルド/12弾で妖精をさらに展開したり、スターサファイア/12弾で6点を削りにいってもいい。 場に出た後もマナチャージできるので無駄なることは少なく、妖精としてはなかなかの戦闘力を持つため最後の一押しになることも。 このカードで自身やサニーなどマナチャージ持ちを釣り上げると、実質5ノード2コストでマナチャージ(2)、半速攻という結果なのでノード5にさえ目をつぶればマナチャージャーとして派遣も十分可能。最近もっぱら出張で忙しい三月星らと一緒に派遣しても良い。欠けた三月星を釣り上げたりサニーを釣り上げて再度展開したりと活躍の場は多いだろう。マナチャージが不要になれば自身を彼女らのスリープコストに当てても良い。 関連 第十五弾 リリーホワイト/1弾 リリーホワイト/9弾 リリーホワイト/12弾
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《リリーホワイト》 No.1624 Character <第十七弾> GRAZE(2)/NODE(4)/COST(3) 種族:妖精 (自動β): 〔このキャラクター〕が場に出た場合、〔あなた〕は1ドローする。 (自動β): このターン中にあなたの場の「種族:妖精」を持つキャラクターが3枚以上決死状態になった場合、〔手札にあるこのカード〕をあなたの場にアクティブ状態で出しても良い。但し、この効果で「リリーホワイト」を1ターンに複数枚場に出すことは出来ない。 攻撃力(5)/耐久力(4) 「ただいま!」 Illustration:茶葉 コメント 収録 第十七弾 関連
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「リリーホワイト」 リリーホワイト/1弾 リリーホワイト/9弾 リリーホワイト/12弾 リリーホワイト/15弾 リリーホワイト/17弾 リリーホワイト/20弾
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《リリーホワイト》 No.020 Character <第一弾> GRAZE(1)/NODE(3)/COST(1) 種族:妖精 (自動β): 〔このキャラクター〕がプレイされて場に出た場合、〔あなたのデッキの上のカード1枚〕をアクティブ状態でノードに加えてもよい。 攻撃力(2)/耐久力(3) 「もう春ですよ!」 (SP-32:「春がやって来ましたよ!」) Illustration:香水草(SP-32:三日月沙羅) コメント 白い方、元祖リリーホワイト。 場に出すと(自動β)でアクティブノードが一枚増える。つまり実質的なこのカードのプレイコストは、瞋怒などで無効化でもされない限り無きに等しい。 スリープノードからコストを払ってもノード数が減らないし、アクティブノードからコストを払えばむしろ増える。 サニーミルク/1弾が継続的なノード加速に向くのに対し、こちらは短期的なノード加速に特化している。 マナチャージの性能と手札から場に出ただけで発揮される効果という速効性の違いもあるが、セット出来るのがアクティブノードであるという点もサニーミルク/1弾には無いメリットである。 なので、速攻寄りのデッキならばこちらの方を優先して採用した方が機能しやすい場合も多い。 一度場に出た後でも、多少力不足とは言えアタッカー、ブロッカーとして普通に運用出来るのもポイント。 サニーミルク/1弾は能力を使用するためには場にい続けなければならないが、こちらはその必要が無いので好きなように殴りかかったり防御させたりする事が出来る。 グレイズも1と控え目であり、妖精デッキで良く用いられる大妖精/9弾の恩恵下なら攻撃力3・グレイズ1とダメージの上乗せにも十分なステータスになり、全体的にメリットが多く無駄になりにくい優秀なキャラクターであると言えるだろう。 ただ、人形ではない普通のキャラクターであるため、場に出すとそのターンは他のキャラクターを場に出せなくなる。通常の小型アタッカーを展開するかこのカードで安定させるかはその場の状況で判断するしかない。 蛾符「天蛾の蠱道」、ルナチャイルド/9弾との相性の良さは目を見張るものがある。 他キャラクターの展開を阻むというデメリットが消える為、上記のメリットが全て十二分に生かされる事になるからだ。 収録 第一弾 Advanced Starter(SP-32) スターターデッキ妖(SP-32)
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カードデータ カード名 リリーホワイト 効果:◆このカードが自軍エリアから中央エリアに置かれた時、あなたはカードを1枚引く。◆このカードが中央エリアから敵軍エリアに置かれた時、あなたはカードを1枚引く。 種族 フェアリー 種別 ユニット タイミング クイック 使用コスト 青1無1 移動コスト 青1無1 パワー 2000 スマッシュ 1 春を告げる妖精。1歩前進することで1ドローすることが可能な能力を持つ。 序盤に引ければ、中央エリアに前進することでほぼ確実に1ドローできるだろう。青系統のデッキを組むにあたり、《咒詛「魔彩光の上海人形」》に並ぶ重要な手札キープカードになる。 後退や横移動では能力が誘発しないので注意。逆に、エリア間の条件さえ満たしていれば《森羅結界》などを使っても効果が誘発する。 ドローの代償として移動コストが重めに設定されているのが難点だが、中央に出るだけで1ドロー稼ぎ出せるこのカードを手軽に止める手段は少ない。 また、各種中央エリア以降のスクエアを条件に取っている隊列召喚との相性も良いだろう。効果の性質上前に出ることが多く単体の性能が低めであるため中央エリアないし敵軍エリアにノーマークで到達することもままある。 無理して動かすのは禁物だが、序盤から中盤にかけてのドローソースとしては非常に優秀。 更にスマッシュが1点はある上使用コストが低いことも幸いし、《式輝「四面楚歌チャーミング」》などで楽に詰めに使える事もあるため侮れない。 フレーバーテキストは、本家ディメンションゼロから《蒼流星ストームドライブ》のパロディか。カードの効果やイラストも、このカードを意識したものと思われる。 2013年1月27日より大会PRカードとして配布されている。 ゲーム外カードデータ 収録セット 東方零次元 ~紅魔郷&妖々夢~ No. 36Promotion05 フレーバーテキスト 3度唱えなさい。妖精は春を届けてくれる。 Illustration 木五倍子?アナ?(PR)
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■リリーホワイト1 来い!誰もが避けようとするお前の春、 俺が全部まとめて受け止めてやる!! 1スレ目 25 ─────────────────────────────────────────────────────────── Dear 俺 「春の訪れる気配のない俺にっ!」 to リリー 1スレ目 31 ─────────────────────────────────────────────────────────── 起 この場所に来て、一体どのくらい経ったのだろうか。 毎日、逃げるような日々に追われてずっと僕は過ごしてきた。 この幻想郷と呼ばれる場所は、僕の想像を絶するような所だった。 今まで信じてきた常識なんて何も通用しない場所、それがここだった。 日々、妖怪に命を狙われて僕は逃げる日々を送る。 既に気候は春のはずなのに寒空の下、僕は居た。 「…はぁ」 出る息が白いのはもう見飽きた。何かあるわけでもないが 湖の近くで僕は座っていた。 遠くを見ると、妖精が肉眼で何とか確認できるくらいだった。 吹雪と呼ぶにはまだマシなほうだが、それでも雪は深々と降っていた。 とっくに季節は春だというのに、これは一体どう言う事なんだろう? いや、考えても仕方ない。どうせ僕には何も出来ないんだから。 今を生き残るのに必死で、何かを成し遂げれるとも思えない。 今日この日に僕の命が終わっても仕方ないとまで考えた。 「…どうして、こんな所まで来たんだっけ?」 どうしようもなく現実から逃げたくなって、ここに辿り着いた。 しかし、ここも魑魅魍魎が集まる世界だった。 別に絶望もしていない。もういいか、と諦めまであるんだから。 「…そろそろ、僕の悪運も尽きたかな?」 死ぬのは恐くない。 ここに来てから死ぬような目には何回も遭っている。 だから、そろそろ死ぬんじゃないだろうか? そう考えながら僕は空を見上げた。 都合のいい事に空から花びらと一緒に白い天使が見え始めた。 なるほど、もうお迎えらしい。 幻想郷にも天使が存在する事に驚いた。 しかし、その(推定)天使は空から優雅に降りてくるのではなく、 まるで無理矢理落とされたかのように、ゆっくりと落ちてきたのだ。 僕の目の前で凍った湖に天使は落ちてきた。 それも頭から―― 痛そうな音を立てて凍った湖にひびが入った。 流血とかはしてないから、怪我っぽいものは無さそうだけど…。 大丈夫だろうか? 「…生きてますかー?」 「はぅぅ…生きてます」 どうやら一応は大丈夫みたいだ。 (推定)天使が起き上がると、確かに怪我一つなかった。 痛そうに頭は押さえているけど。 「キミ…何?」 「あ、そうでした。えっと…春が来ましたよー」 「…こんな寒空だけど?」 「えっと、ここじゃなくて上の方が春でした」 上って言うと空高くの方かな? それにしても天からのお迎えかと思えば、どうやら 普通の妖精みたいだ。 僕は妖精にも危機感を覚えるほどのチキンハートの持ち主だ。 だから警戒は怠らない。 「僕は○○…。それで、キミは?」 「春を伝える妖精、リリーホワイトって言います」 「それじゃリリー、聞きたいんだけどさ。何でキミは落ちてきたの?」 「えっと、空に居て春を探していたら、お空の方が春になってて、だから 目の前を飛んでいた人に『春ですよー』って伝えたんです。そうしたら――」 そこから先はほとんど小声だった。 「……落とされちゃいました」 春を伝えたくらいで落とすなんて、それは冬の妖怪か何かか? それともただの妖精に見えて落としたとかかな? 「…とりあえず、春なんだね?」 「はい、春が来ましたよー」 まだ寒空に違いはないけど彼女がこういうなら…多分、春が来たんだろう。 人を見る目にはそれほど自信はないけど、この妖精、リリーは信用できると思った。 理由なんてない。 ただ確かに、彼女が信用できると思ったのは確かなんだ。 承 彼女と初めて出会ってから、それなりに経った日。 僕は再びあの湖に居た。 「…春が、来たな」 吹雪はすっかりと桜吹雪に変わっている。 どうやら確かに、冬は終わりを告げたらしい。 もう見飽きるぐらいに桜を見た。春だから飽きる事はないだろうけど…。 神社もどこかのお店も、桜は既に満開だった。 「春が来ましたよー」 何と言うか長すぎた冬が終わって以来、ほとんど毎日 リリーと会ってる気がする。 「それはもう何回も聞いたんだけどなぁ…」 「はい、でも春が来たんですから、ちゃんと伝えないと」 「…疲れない?」 「うーん、別にそうでもないですね。だって私は春を 伝える事がここに居る意味ですから」 自分の事なのに素直だなぁ…。 僕ならきっと誰にも、弱音を吐かないだろうけど。 「○○さんは、自分が居る意味はわかりますか?」 「…どうだろう、僕には分からないね」 「私は春を伝えれば、もうここに居る必要がないんです」 その言葉で空気が重くなったのを感じた。 僕はその空気に耐えられなくて、彼女に言う。 「…ねえ、ちょっと付き合ってくれないか?」 「えっと…どこにですか?」 「…キミが伝えた春の結果を見に、さ」 彼女の言葉を聞かずに、僕はリリーの手を引っ張って歩き出した。 「わぁ…」 「綺麗な桜だろう?これがキミの伝えた春の結果さ」 僕は彼女を連れて、神社の裏手まで来ていた。 幸いにも誰も居る気配がないので、美しい桜を安心して見ていられる。 「綺麗ですねー」 「春が過ぎて、夏が来て…秋を通って冬になって…そして、また春が来る」 「え?」 「…だから、キミの居る意味はあるんだよ。春が来る限り」 そう、僕なんかとは違って彼女は春が来るたびに、居る意味があるのだ。 「さて…どうしようか、リリー?」 ここまで来てなんだけど、全くこれ以降の予定なんて立てていない。 分かっている事は、彼女がここにいて十分に喜んでいるということだけ。 「私、ここに居ます。だって、こんな綺麗な桜…しばらく見れないかもしれないじゃないですか」 「…そうだね」 彼女の横に腰を降ろして桜を見上げる。 桜は季節が巡れば、こうして花を咲かせる。 だが結局、桜は散る運命にあるのだ。 僕と…彼女とのように―― 転 「もうすぐ、春が終わりますね」 彼女がそう言ったことで、僕は季節の終わりを感じていた。 確かにもう桜を見ることは出来ないし、最近では初夏の風を感じるようになってきた。 「…リリー、キミにずっと聞けなかった事があるんだ」 彼女も聞かれなかったから答えなかったのだろう。 彼女が、ここに居れる時間を―― 「キミは…あとどの位…居られるんだ?」 「…えっと、夏の妖精さんが来るまで…今日いっぱいでしょうか?」 やっぱり既にそれだけの時間が経っていた。 「今日いっぱい…」 口に出してみると恐ろしく短く…それでもそれだけの時間、彼女は 居る事ができるという事に僕は安堵した。 「○○さん、ありがとうございます」 「お礼を言われるような事、僕はしてないよ?」 「桜を見せてくれましたよね」 「…桜が綺麗だったからね」 「私とずっと居てくれましたよね」 「…キミが大事だからね」 「ありがとうございます」 「…どういたしまして」 ダメだ。僕の言葉は既に相槌を打つ程度にしか出す事が出来ない。 「私、○○さんのこと、大好きですから」 唇に触れた感触、それがリリーの残した僕に対する 一時の春の思い出だった―― 結 季節は巡り巡る。 この前がかなり暑かったと思えば、急に気候が涼しくなって。 もう寒さに身を震わせるようになっていた。 その毎日を僕は、必死に逃げ延びていた。 妖怪に食べられそうになったのも、既に数えるのも面倒なくらいだ。 「もうすぐ、か」 季節は巡る。 僕は彼女に会うために、また再び湖の近くまで来ていた。 「そろそろ、来るかな?」 時間の感覚なんてないけど、僕は春の訪れを感じ取っていた。 背後に近づく気配。そして懐かしい香り。 「春が来ましたよー」 そう、こんな声だ。 一度の春しか聞けなかった彼女の声。 「…おかえり」 「はい、ただいま帰りました!」 春が来て、桜の花は再び咲き始めたようだ―― 1スレ目 364 ─────────────────────────────────────────────────────────── 春という季節がやってきた。 僕にとっては無意味で、変化の無い無意味な季節。 それが、春だ。 この幻想郷に住むようになってから、初めて迎える春。 それは花によって染まる季節と、もう一つ、出会いの季節だった。 「春ですよー」 急に背後から呼びかけられて、振り向くと、弾幕を張った少女が 僕の方に向かってきた。 無論、僕にそんな物を避ける技能なんてありはしないので 見事に直撃を受けた。 「…痛」 反応が薄いのはいつもの事だ。 慣れたくも無いのに痛いのには慣れたし、苦しいのにも慣れてきた。 ここで暮らす限り、弾幕は切っても切れない関係にあるらしい。 「…あ、あれ?春がきましたよー」 とりあえず、見なかった振りをしながら僕は、後ろを振り返らず、ずんずんと進む。 家まではもう少しだ。 この妖怪か人間か知らないが、この子からは離れたい。 「え、えっと、無視しないで下さいよー」 涙声が聞こえても、僕は振り返らない。 あと五十メートルちょっとなんだ。 弾幕は激しさを増しているが、気にしない。 足を打たれようと、手を打たれようと、僕は前進を止める気は無かった。 「え、えーっと、春がきたんですよー!」 ゴッ 物凄い加速音と共に、僕の頭にとんでもない一撃が直撃した。 目から星が飛び出て、一瞬の眩暈と共に、僕の視界はブラックアウトした。 それが家まで三十五メートルの地点だった。 目を覚ますと、目の前には先ほど、僕に向かって 弾幕を食らわせた少女がいた。 「あ、起きましたー?」 「……」 無言のまま、僕は家を目指す。 相変わらず、家から三十五メートルの地点で―― 「あのっ!」 「…はぁ」 いい加減に無視するのも面倒になってきた。 振り返り、彼女の方を見る。 そこで一瞬息を呑む。 先ほどまでは弾幕で見えなかったが、彼女の顔はとてもこう言うのもなんだが とても見目麗しかった。 その顔が今は心配というか不安の表情を浮かべているのが、残念だが。 「…は、春がきましたよー」 「あ、うん。春がきたんだね」 どうやら、彼女はその羽根から見ると妖精みたいだけど。 雰囲気的には、色々なんだよね。 妖怪とも似ているし、どこか人間味を感じさせる。 と言うか、多分、彼女は人は食わないけど何処かしら『妖怪』に近いのかもしれない。 それよりも、問題なのは 「…もうすぐ、終わるよ?春は」 既に季節の節目で、夏を迎えようとしている。 「はい、だから、あなたに最後の春を伝えに来たんです」 「最後の…春?」 思えば不可思議な話だ。 「春ねぇ…」 「はい、いつも淋しそうにしている貴方に…最後にお話しようと思って」 淋しい?僕が? 「それなら、勘違いだ。僕は普通だよ。淋しいなんてことは無いから」 そう、今まではそう強がりながら生きてきた。 「…だったら春の時くらい、笑ってください」 分からない。 どうして? どうして、出会ったばかりのキミが泣くんだ? 「春が…来たら……笑ってください」 少女の涙は桜に変わり、彼女の笑顔が僕の眼に写る。 「…キミは――」 「私はリリーホワイト。あなたは?」 「僕は――」 彼女は僕の名前を聞く前に、桜の花となっていった。 最後に僕の手元に残ったのは、片手一杯の桜の花びら。 彼女との出会いは、一年目の春だった。 翌年、僕は再び彼女に会う。 「春がきましたよー」 「キミは…」 再会は春の始まった頃だ。 一番最初に出会って一番最初の別れの時は夏が始まる直前だったから 微妙に月日が経っていた。 「…リリーホワイトだったっけ?」 「はい、お久し振りですねー」 あの時と同じように彼女は笑顔で現れた。 無論、弾幕を張るのも忘れない。 数々の弾が僕に直撃したがそれは気にしないようにしよう。 「…で、また僕に何か用?」 「えっと、春がきたので、笑ってください」 春が来たら笑ってって…意味が分からない。 「ほら、よく言うじゃないですかー。笑う門には春来たるって」 「…それは福来たるだと思うよ」 その理論でいくと、笑った人間しか春が来ないし 「…えと、と、とにかく笑ってください」 「だったら、まずこの弾幕を止めてよ…結構痛いんだから」 彼女は僕の言うとおりに弾幕を止めて、地に足をつけた。 話すならば、これでようやく落ちついて話すことができるというものだ。 「どうして、僕に付きまとうんだい?あの時もそうだったけど」 「…あの、えと淋しそうに」 「僕は淋しくない」 偽っているのは分かる。でも僕はこの少女に自分のことをあれこれ言われるのは ゴメンだと心の中で思っている。 「…僕には関わらないほうがいいよ」 「ダメですっ!」 「え?」 ほとんど初対面に近い彼女だが、こんなに強い口調で叫ぶのは珍しい、と 直感で理解できた。 「…淋しい人は笑ってなきゃダメです!笑える人が傍に居ないとダメなんです!」 「ははっ…」 おかしいな。 どうも、この子といるとペースが崩されるみたいだ。 「じゃあさ。僕が笑えるように、キミが傍に居るかい?」 「はい!私、笑うの得意ですから!」 呆気に取られた。 その時の僕は、多分自然に笑っていたんだろう。 彼女と居る間は、僕も笑い続けることができた。 楽しい事がたくさんあって、笑えた。 今まで失ってきた笑顔が、取り戻せたのだ。 だが、楽しい時というものは…矢の如く過ぎてゆく。 暦の上では、すでに彼女と別れを告げなければならない時を迎えていたのだ。 「あぁ、もうすぐ夏なのか。夏服、用意しないとな」 この幻想郷にも無論のこと、春夏秋冬が存在する。 そして夏が近づくという事は―― 「……」 目の前で笑っている少女も、不安に駆られているのだろうか? 「リリー、キミは…」 「分かってますよ。もうすぐ、消えてしまうんです」 「どうにかならないのか?」 「んと、ちょっと無理かもしれません。それこそ、永遠に春が来ない限り――」 そんな事は魔法でも使わないと無理だ。 いや、少なくとも僕の力では不可能な話だ。 「お別れしても、笑っていてくれますよね?」 「また会えた時、笑顔で迎えるよ」 その先は、僕も言えなかった。 桜の花びら―― 昨年と同じように、彼女が去るときの兆候。 「さようなら」 「違うだろ、リリー」 「…はい、それじゃまた」 最後の笑顔を脳裏に焼き付けて、彼女は桜の花びらになった。 それから僕は春を探し続けている。 彼女がここに残れるだけの春だ―― それは季節の起こす奇跡。 時を持ったお呪(まじな)い。 後書き ===ツィルァスィの裏=== イントネーションを外人っぽくしてみました。 幻想の春、日本の春 ===ここまでツィルァスィの裏=== ハイ、切ない話…って感じじゃないですよねぇ… 切ない話…というよりは、シリアスな話。 過程や…方法なぞ…どうでもよいのだァーッ! と自分の最短記録である二時間半を叩き出しました。 2スレ目 9 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「リリー・・・好きだ」 春のある日、俺はリリーに告白した。 「えっ・・・」 戸惑う彼女。俺はさらに言葉を重ねる。 「君の明るい声、その姿、弾幕・・・全てを愛してる」 彼女は瞳をそらしながら答えた。 「私も、あなたのことは、好きです。 でもわたしは、春が終わったら消えるんですよ?」 「かまわない」 俺は彼女を抱きしめた。 「あ・・・」 「好きなんだ。君を思うだけで、 俺の心はまるで春が来たかのように暖かくなる。 君を思えば、寒いだけの妖精のアイシクルフォール-Eazy-にだって立ち向かえる。 リリー・・・付き合ってくれ」 「――はい」 そして俺たちは短い春の間を、夢のように過ごした。 そして桜が散り、幻想郷が緑に染まる頃・・・彼女は、消えた 眠気に乗じて前スレも流れも読まず初単文投稿。 今ひとつ何が言いたいのか分からなかったり、 先達の方々に遠く及ばなかったりするのはどうかご容赦を。 なんだか書いてみたくなっただけなので・・・ 2スレ目 10 ─────────────────────────────────────────────────────────── 僕は夏を越えていく。 背伸びする向日葵に負けないように、 別れの悲しさに歯を食いしばって、太陽に顔を向けて。 僕は秋を越えていく。 熱を失っていく空気を惜しみ、 君と一緒に見たかった、煌々と夜を照らす満月を一人見上げながら。 僕は冬を越えていく。 氷の妖精に吹雪を吹き付けられても、 あともう少しで君に会えると信じながら。 傍には誰もいないけど、 心の中に君がいる。 君がいるなら、君に会えるのなら、何度だって季節を越えて行ける。 それだけの暖かい想いを、君がくれたから。 そうして、僕は春に辿り着く。 再会の約束を交わしたこの花畑で 僕はまた、彼女と出会う――― (春度が足りません・・・続きを読むには春度を注入してください) 自分は短いものにありったけのを叩き込む方が良いのが書ける気がしてなりません。 518 ─────────────────────────────────────────────────────────── ただ、静かな夢の中であの人を想う。 ただ、静かな夢の中であの人を想う。 いつもいつも、会えなくなってしまうけど。 その度に、「待ってるよ」って。 泣きそうになりながら、笑って見送ってくれる大切な人。 ――私に『春』を教えてくれた、とってもとっても大好きな人。 ずっと一緒に居たいのに、いつも近くに居たいのに、私は一緒に居られない。 もし、私が妖精じゃなかったら……望むだけそばに居られるのに。 私じゃなかったら、あの人に寂しい思いをさせなくて済むのに。 でも、それでも。 いつだっていつだって、待っていてくれるから。 私も、会える時を待っています。 大好きな人を想っています。 だって、私は―――― ※ 窓から外に目をやれば、音も立てずに舞う雪と、夜空を穏やかに照らすおぼろげな月。 部屋の中に差し込む月明かりに照らされているのは、自分用に用意した一升瓶と、向こうの世界から持ち込んだコップ。 月見酒と雪見酒。両方一緒なのは好ましいことだけれど、ただ、彼女と一緒に居られないのだけが残念だ。 ……そんなことくらい、解ってる。 何度も何度も越えて来たはずなのに、胸は相変わらず痛む。 ただ会えないだけなら、向こうでも似たようなものはあるだろう。 例えば遠距離恋愛とか、そういうの。 ただ、向こうなら電話もメールもあるし、連絡くらい取れるからまだいいだろう。 幻想郷にはそういうものはないし、そもそも彼女は何処にもいない。 会いたくても、どうしたって会えないんだ。 自分に出来ることは、ただ待つことだけ。 ただ彼女がいない寂しさに耐え、その笑顔を想い、ひとつひとつの季節を越えていくことだけ。 外には、月明かりに照らされた雪が舞っている。 この雪が桜吹雪に変わる頃まで――この切なさとの付き合いは続いていくのだろう。 ※ 春。 冬を越した生命が芽吹き、再び目を覚ます季節。 そんな春の息吹を感じながら、彼はあてのない散歩に出ていた。 風はまだ冷たかったが、世界を覆っていた雪は大体溶けている。 暖かくなるのは、これからだろう。 氷精は言う。 「春なんて――来なきゃいいのに」 春は、出会いの季節であり、別れの季節でもあるのだから。 しかし、全ての者に望まれるものではなくても、それでも望む者はいる。 彼は望んでいた。 気付かぬうちに多くの者に迷惑をかけ、何度手荒く落ち落とされても、 どこまでも真っ直ぐであり続ける思い人を。 木々の枝を折りかねない、強い風が吹き抜けていく。 その冷たさと強さに、彼は思わず目を閉じた。 ――その温もりは、絶えず降り注ぐ陽光のように、そっと彼を包み込む。 「……え?」 驚いて目を開けば、映る色は白。 象徴とも言える天使のような羽は、腕と共に後ろから彼を包む。 背中から伝わる暖かさは、それこそ彼女の役目と言わんばかり。 「――春、ですよ」 春一番と共に現れた彼女こそが、春を伝える妖精リリーホワイト。 「……ひどいな。人がずっと待ってたのに、開口一番がそれなのか」 「でも……」 春を伝えるのが私の役目ですから、と。 彼の耳元でささやくその言葉に、悪びれた感は一切ない。 お互いに、相手こそが自らの『春』なのだと、解っていたから。 ただ、首筋に暖かな雫が落ちるだけ。 「……リリー」 「っ……はぃ」 「また今年も、一緒にいてくれるか?」 愚問とも思えたその問いには答えず、リリーはただ腕に力を込めた。 ただただ泣きじゃくる彼女の腕に、そっと彼の手が添えられる。 今が何処へも行かないように。 この温もりを、いつまでも忘れないように。 そうすれば、何度でも季節を越えて行ける気がするから。 「○○さん――」 ――――待っていてくれて、ありがとう。 今年もまた幻想郷に、春が来る。 6スレ目 429 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「ふぁ……なんか暖かいなと思ったらもう春か…。 春ってことは……もしや!」 「春ですよー」 「うわぁぁぁ! やっぱりか!」 「春ですよ。春ですよー」 「分かった、分かったから! いきなり人に抱きつくなリリー!」 「うにゅう? 春だからいいのです」 「春だからって何でも…………だぁぁぁぁぁ! 胸が、胸がぁぁぁぁ!」 「何そんなに顔が赤いですか? 春ですか?」 「春なのはリリーじゃないのかっ!? 大体なんでそんなにハイテンションなんだ!?」 「えぅ…………。えとですね、あのですね、その……」 「そこで黙るなっ! 俺が何か――」 「○○さんに会えたからなのです」 「したみたいじゃない……え? 今なんて…?」 「春ですよー。春でーす」 「だーかーらー抱きつくなと何度言えばいいんだっ!」 「えへへ、春なのですよっ!」 「胸が、胸がぁぁぁぁぁぁぁ!」 7スレ目 629 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「なぁ、リリー。前々から訊きたかったんだが、いいか?」 「むぅ? いいですよ~」 「お前さ、俺なんかと一緒にいてほんとに楽しいか?」 「楽しいですよ? とっても、楽しいです。なんでそんなこと訊くですか?」 「だってよ、俺なんかお前みたいに明るくないしさ、 弾幕だって打てないし、空も飛べないぜ?」 「うゅ~、○○さんは人間だからしょうがないです。気にしないといいですよ」 「だけどさ、本当はお前無理してるんじゃないか? 本当は自由に空を飛びたいんじゃないのか?」 「んにゅにゅ~。それはそうですね~」 「だろ?」 「でやんす。ところで、○○さん。もうちょっと寄って下さい」 「? こう、か?」 「えいっ! デコピンっ!」 「ってぇ! 何しやがる!」 「自分を『なんか』って言っちゃいけないですよ。 自分を見下してたらきりがないです。とってもつまらないです。 そんな○○さん見たくないです」 「……はは、意外としっかりしてるんだな」 「意外ってなんですかっ! ちゃんとしてますですよ、ぷんっ!」 「ははは、怒るな怒るな。俺が悪かった、謝るよ」 「分かればいいのですよ。……んふふ~、可愛かったですよ」 「ん? なにがだ?」 「さっき『いってぇ!』って言ってた○○さんです。涙目で可愛かったです」 「ちょっ、てめっ、こら! 何見てやがる!」 「うりゅ~、涙目○○さん~、かわいい○○さん~」 「へんな歌唄うな!」 「や~で~す。怒った顔も可愛いですよ~」 「おいこら、待ちやがれ! 空飛んで逃げるなぁ! ちょっ、待ちやがれこら!」 「や~ですよ~。私はそんな○○さんのことが好きなのですよっ!」 「…………ぇ、え?」 「えへへ……。春で~す、春ですよ~」 7スレ目 663 ─────────────────────────────────────────────────────────── 肌で感じる空気が暖かくなってきた。 東の空を見上げると、桜や梅が咲いている。 春告精、リリー・ホワイトの成せる業だ。 彼女が手を上げると、いくつもの花が咲き誇る。 小さな妖精が人里にも春を連れてきたのだ。 人懐っこい春の妖精は、吉兆の証。 空を飛ぶリリーと目が合った私は、思わず手招きをする。 彼女はそれに気付いて、こちらへとやってくる。 こちらへ呼んだはいいものの、どうすればいいのやら。 懐にしまっていた金平糖を与えると、目を輝かせて頬張る。 砂糖菓子をコリコリ砕く音を聞きながら、私は春告精の頭を撫でてやる。 こうして見ると、本当にただの子供にしか見えない。 私も子供が欲しいなぁ、その前に配偶者を見つけねば。 金平糖を全て平らげると、彼女は何かを訴えかけるように こちらの目をじっと見つめている。 私は農耕の者。他に持っているものといえば野菜や花の種だけ。 ピンと来た私は花の種をよさげな場所に撒いてやる。 すると妖精は、そこへ飛んでいき両手を上下に振り回す。 ぽん、ぽん、ぽん、と春の花が咲いた。 私が大げさに驚いて見せると、彼女は誇らしげに羽をパタパタさせる。 これ以上引き止めては悪いだろう。私はリリーに別れを告げる。 彼女はこくんとうなずき、西の空へと飛び立った。 春告精の行くところ、春の花が咲き乱れる。 私は彼女を見送ると、振り返り伸びをした。 それじゃ、今年も春を満喫しますか。 8スレ目 277 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「○○さんはわたしの王子様です」 「・・・なーに言ってんだ、リリー?」 「○○さんがわたしの王子様だというお話」 さぁ。はじまりはじまりです。 そうリリーが言うから、何が始まるのかと思ったけど、特に何も変わらずリリーはさっきと同じで、 そしてやはり今までと同じように、まっすぐと前を向いてちょこちょことした独特の歩き方で(俺に合わせてくれてるのがまた可愛い)俺の隣を歩くだけだった。 リリーに「何が始まるんだよ?」と聞いてみたら、「○○さん、わたしたちの物語はもうすでにはじまっているんですよ?」というよく分からない事を言われた。 いや確かに始まってるけど。なんではじまりはじまり? 俺はリリーの少し長めの、柔らかそうな前髪をしばらく眺めて、思わず噴出してしまった。 それから、ちょっとだけ笑った。 こいつ面白いって思ったのと、こいつ本当可愛いなって思ったのの混じった笑い。 俺は最近、愛しいとか可愛いとかそういう色恋的な感情でも、人は笑ってしまうことを知った。 だって俺リリー見てるといつも笑っちゃってるんだよ何故か。 「なぁリリー」 「なんですか○○さん」 「俺たちの話ってどんな話なんだ?」 「わかりませんか?」 「わかるけど」 「ならいいでしょう?」 「俺はリリーがどんな話だと思ってるか知りたい」 「幸せなお話です」 間髪いれずに与えられたリリーの回答に、不覚にも俺は少し、(いやだいぶ)照れてしまった。 やばいかおがあついぞどうする。 リリーに見られたらかっこ悪いなーと思ってドキドキしたけど、リリーは今まで通り大体前しか向かなかったからどうにか見られずに済んだ。 普段はいつも前ばかり向いて春を伝えているリリーに、こっち見て欲しいんだけどな、って思うことがしょっちゅうだけど、今日はリリーが前を向いてくれていてよかったと心から思った。 というかリリーはあんなすごい発言(?)しといて照れないんだな。 たぶん彼女は正直者だから、自分の思っていることを言うのに臆することなんてないんだろう。 それが俺をこんなにもドキドキさせているとも知らずに。 俺はその無邪気さというか、高潔さみたいなのを、とても尊いと思う。そして恋しいと。 『僕に無いものを彼女は持っていて、彼女に無いものを僕は持っています だからお互い足りない部分を補い合うことができるのです』 ああなんかそんな感じのこと、誰かが長々語っていた気がする。 誰だっけ。この前結婚式をあげていたあの有名な妖怪の旦那さんの言葉かもしれない。もしくはリリーに薦められて読んだあの膨大な数の小説の一節かも。 ふと頭に浮かんだそれは、まるでリリーと俺みたいで、この言葉をふと思い出させてくれた自分の脳みそに感謝した。 「幸せなんだ?リリー」 「当たり前です。わたしの顔を見ればわかるでしょう?」 「・・・ん」 「わたしも○○さんの顔を見ればわかりますからわざわざ聞きません」 リリーが立ち止まって、果てしなく続いているように見える坂道を見つめながら、そっと自然に自分の手のひらを俺の手のひらに包ませた。 恋人つなぎじゃない、お母さんが子供と手を繋ぐときの繋ぎ方みたいなのだけど、俺に言わせればこっちが恋人つなぎだ。 だってこんなに好きで好きでたまらない恋人がしてくれた繋ぎ方なのだから! 俺は俺の手のひらの中で大人しく蹲っているように見えるリリーの小さな手のひらを凝視して、この道が終わる頃に俺の心臓は俺の口から飛び出すだろうと思った。 ありえないと思うだろ? でも本当にありえそうなくらいドキドキしてるんだよ俺いま。 俺に横顔しか向けていないリリーの頬は、白くて、白くて。 じっと目を凝らさないと分からないほどの赤みと、いつも前しか向かない君の俯きがちな視線が、俺にもしかしてリリーも照れているのだろうかなんていう変な自惚れを抱かせた。 だって俺ばっかり照れてたらかっこ悪いじゃないか。やっぱり、さ。 立ち止まって動かなくなってしまったリリーの耳元で屈んで、 「俺さ、思うんだけど、俺にお姫様がいるとしたらきっとそれリリーだと思うんだ。真剣に」って囁いたら、目を凝らさないと分からなかった赤みが遠目でも分かるくらいに濃くなった。 ああやっぱり照れてるのか?照れてるんだろう?照れてたらいいな。照れててほしい。 そしたら俺たち違う人間なのに同じ時に同じ事考えて同じ物見てたことになるんだそれってすごく幸せだと思わないか。 俺がこんなに広い幻想郷の中から、いや世界の中から、春にしかいないリリーを見つけてきて、更にそのリリーの素晴らしい所に気付くことが出来て、 恋をして一緒に歩けてそして今手を繋げているのと同じぐらいに。 そうやっぱり俺たちのお話はさ、そんじょそこらの御伽噺に負けないくらい幸せに満ち溢れてるよ。 俺にリリーがいて空が青くて幸福で、他に何を望めばいいだろう。 リリーが姫でいてくれるなら、俺ほど幸せな王子いないよ。ほんと。 ああ。なんだ?ほら。あの、今俺たちさ、おんなじこと考えてるといいよな。 例えばキスしたいな、とか。そんなの。 12スレ目 306 うpろだ808 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「春ですよ~」 「今は冬だが」 「でも春ですよ~」 「いや、寒いし」 「春ですよ~?」 「ならなんで今は春なんだ?」 「春じゃないと○○さんに会えないからです」 「答えになってないな」 「だから春じゃないといけないんですよ~」 「意味が分からないって・・・ わ・・・抱き着くなよ///」 「春ですから~」 11スレ目 854 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「二月三日は節分!」 「春ですよー!」 「そして次の日は!」 「春ですよー!」 「立春!」 「春ですよー!」 「待ちに待った時が来たのだ!」 「春ですよー!」 「幾多の英霊の妄想を踏み越え・・・」 「春ですよー・・・」 「緋想天参戦の為に!」 「春ですよー!」 「幻想郷よ!」 「春ですよー!」 「私は帰って来たぞぉ!」 「春ですよー!」 ~文々。新聞より~ 「〇〇、博霊の巫女に処罰される」 去年の五月五日より行方不明となっていた〇〇氏が春告げ妖精(以下リリー氏)と共に幻想郷に飛来した。 噂によるとリリー氏が季節の変わり目に幻想郷を去る際に付いて行ったらしいが、 今回の飛来によって噂は確実な物となった。 飛来した〇〇はスペルカードを大量に貼付けた筒を博霊神社に向け、発砲。 結界により神社に被害は無かったものの、 「絶対に避けられない弾幕はルール違反」というスペルカードルールに基づき博霊の巫女により制裁が課せられ、 〇〇氏は複数のスペルカードを被弾、撃墜されている。 以下略。 12スレ目 614 ─────────────────────────────────────────────────────────── 朝、起きて何の気無しに新聞を取りに行ったら、 余りの寒さにダッシュで寝室まで戻った。 「ぬにゅ・・・どうしたんですか〇〇さん・・・」 「あ、ごめんリリー、起きた?」 「んー・・・寒いです」 「・・・もっかい寝ようか」 「そーですね・・・」 「あ」 「ん?」 「〇〇さん、今日は何日でしたっけ?」 「あー・・・四日だな」 「立春ですね」 「そうなのか」 「春ですよー」 「春だな」 「ってリリー、流石に抱き着くな、寝づらい」 「春ですから~」 「春と二度寝は関係ないだろ?」 「春は暖かいですから」 「・・・なるほど」 「うわぁ・・・〇〇さんの中凄く暖かいナリ・・・」 「お前ちょっと起きろ」 12スレ目 691 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「おーい、そろそろ行かなきゃ駄目なんじゃないか?」 返事が無い。 「冬の忘れ物さんも、もう行っちまうぞ」 返事が無い。 「……ZZZ……」 「リリー、起きろー。春はもうすぐだぞー」 「………」 ぎゅ。 俺の膝の上で幸せそうに眠っている春告精は、俺の服を掴んで小さな体を摺り寄せてくる。 「やれやれ」 「……♪」 夢の中で春を告げているのだろうか。眠ったまま笑みを浮かべている。 とりあえず俺はもう少しだけ、一足早い春を独り占めしようと思った。 13スレ目 359 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「春ですよー」 「違う。 春なんてまだ先だ」 「春ですよ?」 「こたつとストーブが出てるのに春か? 冗談じゃない」 「春ですよー!」 「……あ、陽だまりできた」 「春ですよ?」 「……春かもな」 「春ですよ」 「ああ、春だな。 一緒に日向ぼっこでもするか? 多分春だし」 「春ですよ!」 「――俺とリリーにも春、か?」 「春ですよ」 「……そだな」 リリーが見えるのはいつかなー? 13スレ目 384 ───────────────────────────────────────────────────────────
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[部分編集] 東方壊異譚コンテンツ一覧 東方壊異譚TOP 武具 装飾品 アイテム ダンジョン ボス攻略1 ボス攻略2 イベント攻略 協撃図鑑 小ネタ・FAQ キャラクター 主人公/紅魔郷/妖々夢/永夜抄/風神録/地霊殿/その他 リリーホワイト [部分編集] 春になるとどこからともなく現われる春妖精。 攻撃は苦手だが回復スペカを習得する。ヒーリング効果があるそうですよ。 キャラクター名 リリーホワイト 出没場所 「人間の町」と「太陽の畑」の間にある山道 タイプ 妖精-後衛 半減属性 風/地 弱点属性 炎/氷 仲間になる条件 山道にいるリリーホワイトに話しかけ、戦闘に勝利する。 特殊能力 『春の気紛れ』戦闘中、稀に春ですよ~♪を勝手に発動する 成長傾向 備考 総評 弱点属性が穣子寄りでスペカ/スキルが大妖精寄りな回復役。睡眠無効の装飾品を装備したパーティなら、春ですよ~♪を活用できる。 ▲ページ上部へジャンプ 覚えるスペル [部分編集] スペル名 属性} 範囲 消費 霊撃 備考 習得LV 集中弾幕 弾 単 80 2 11 集中弾幕-HARD- 弾 単 130 3 拡散弾幕 弾 全 90 2 11 拡散弾幕-HARD- 弾 全 160 3 妖精の粉 癒 単/全 80 0 HP小回復 妖精の歌 癒 全 160 0 HP中回復 春ですよ~♪ 癒 全 160 0 HP大回復 睡眠付与 ▲ページ上部へジャンプ
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春を運ぶ妖精「リリーホワイト」 読み:はるをはこぶようせい「りりーほわいと」 カテゴリー:Chara/女性 作品:東方混沌符 属性:水 ATK:1(+3) DEF:3(+2) 【登場】〔目標のセットカード1枚を控え室に置く〕 [自動:フレンド]このキャラが登場した場合、このキャラを【裏】にする。 [自動:パートナー]このキャラがレベルアップかオートレベルアップした場合、目標のセットカード1枚を控え室に置いてもよい。 illust:とんとろ TP-066 C SC 収録:ブースターパック「OS:東方混沌符 1.00 追加パック」 ブースターパック「OS:東方混沌符 1.00 追加パック」で登場したリリーホワイト。 比較的安めのセットカード除去能力を持っており、また名称も「リリーホワイト」と、非常に優秀。 登場した時裏になってしまう問題も、即座に黒衣の「リリーホワイト」のエクストラ素材にすれば無駄が無い。 参考 ネームが「リリーホワイト」であるキャラ・エクストラ一覧 黒衣の「リリーホワイト」 春を運ぶ妖精「リリーホワイト」 春が来たことを伝える程度の能力「リリーホワイト」 春が来たことを伝える妖精「リリーホワイト」 “東方妖々夢”妖精たち「チルノ」&「リリーホワイト」 “東方妖々夢”天空の花の都「リリーホワイト」&「プリズムリバー三姉妹」 “東方妖々夢”「リリーホワイト」
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